EQセミナーとセレンディピティ

「EQでつなぐ大学教育と人材育成の未来」と題した講演が、京都大学百周年時計台記念館で開催されたので参加しました。

プログラム

開会あいさつ 大学生協学びと成長事業全国協議会代表理事 小林陸生
来賓あいさつ 京都大学副学長 川添信介
イントロダクション「日本におけるEQの25年と今後」 筑波大学人間系心理学域 教授 相川充
講演「How Do People Reason About Each Other」 Dr. J Mayer
講演「Why Companies Are Using Emotional Intelligence」 Dr. D. Caruso
ディスカッション「EQ白熱教室」
第一部まとめ 筑波大学人間系心理学域 教授 相川充
講演「EQ感じる力の磨き方」 株式会社EQ 取締役会長 高山直
報告「大学におけるEQ活用事例」 大学生協学びと成長事業協議会 寺澤一彦
閉会あいさつ 大学生協学びと成長事業全国協議会代表理事 小林陸生

はじめこの講演の内容を目にした時に、少し前にEQというのが流行ったことを思い出した。
ただ、EQというのは、キャッチフレーズとしての言葉で、学術的にはEI(Emotional Intelligence)というとのこと。
さらに、昨今はコレに加えてPersonal intelligenceというのもある。
ヒトは考える前にいかに感じるかが大切であり、自分の感情がわからないヒトは他人の感情もわからない。
コミュニケーションにおいて、他人の感情を知り、それに共感することがいかに大事かという話だった。

そして、セレンディピティ

さて、表題のセレンディピティが2つあった。
会場にいくと、アクティブラーニングの授業デザインでお世話になっているT先生と偶然出会う。
さらにT先生と同じスタイルでアクティブラーニングの授業デザインをされているSさんと一緒だった。
Sさんのことは前々から知っていて、かつSさんも私のことをご存知だったようで、すっかり意気投合。
講演後は記念写真撮影。これがセレンディピティその1
もうひとつは、帰宅後、本を読んでいたらその中にEQの話がでてきた(!)その本によるとEQは感情を知り、共感するだけでなく、他の行動にも影響を及ぼしているとのこと。これがセレンディピティその2
本に書かれていた詳細は読了後あらためて報告するけど、偶然と点がつながり重なりあった1日だった。

FDAによる米国食品安全強化法(FSMA)セミナー

米国で2011年1月に成立したFood Safety Modernization Act(略してFSMA 日本語では食品安全近代化法とか食品安全強化法などと訳されている)の最終規則がほぼ出そろい、早いものでは今年2016年9月から適用される。
そこで、この最終規則をもとに何を準備しなければならないのかの解説がJETRO並びにFDA局員からあった。
主な話は以下の通り。

1.食品安全強化法のうち、対米輸出国として重要となる規則は、
(1)Preventive Controls for Human Food (略してPCHF ヒト用食品の危害予防管理に関する規則)
(2)Produce Safety Standards (農産物の生産・収穫・包装・管理に関する基準)
(3)Foreign Supplier Verification Program (略してFSVP 輸入業者による外国食品業者検証プログラム)
以上、3つ。
加工食品は上記の(1)が、農産物及び農産物加工品は(2)が適用される。ただし農産物加工品については、消費環境や加工内容により(1)適用の加工食品扱いとなる場合がある。
米国内の輸入業者はすべての外国食品について(3)が適用される。
準備を始める際のポイントは、
・食品製造加工業者
適用される規則及びその範囲の確認→企業規模による適用期日の確認→PCQIの決定並びに必要に応じてトレーニング→取り扱い商品の危害分析→サプライチェーンプログラムやリコール計画の策定→モニタリング手順の策定→是正措置手順の策定→検証手順の策定→食品安全性計画の作成

2.Preventive Controls for Human Food  Final Rule
(正確には、Current Good Manufacturing Practice, Hazard Analysis, and Risk-Based Preventive Controls for Human Food )
Food Safety Plan(食品安全性計画)の作成が必要
・危害分析 意図しないもの、意図するもの双方必要。また化学的危害は放射性物質やアレルゲンを含む) さらに、重篤度や発生確率を考慮するだけでなく、ready-to-eatの食品における環境病原体の評価や施設を含む工程での要因の影響も考慮し、評価する必要がある。
・予防コントロール 危害を最小現に抑制あるいは予防を保証するための措置として
プロセス管理、食物アレルゲン管理、衛生管理、サプライチャーン管理、リコール計画が必要
さらにCCPのみならず、それ意外でも適切な管理が必要
・予防コントロールのマネジメントとして、モニタリング、是正措置、検証がある。とくに検証は予防コントロールの効果を保証するために適切に行あないといけない
・規則の名称が長いので前半のCurrent Good Manufacturing Practice, Hazard Analysis, and Risk-Basedを略していうことが多々あるが、HACCPでいうところのSSOPなどはcGMPにあるので、見落とさないように

3.Produce Safety Standards
・対象範囲 ヒト用の国産(米国産)及び輸入農産物 カット等が施された場合は農産物とはならない。また後に加工食品となりうる農産物(例えばトマトソース用のトマトなど)は免除の対象となる
・農産物安全基準として、以下の焦点をあてる(微生物汚染にフォーカス)
農業用水、動物由来の生物学的土壌改良、労働者の健康と衛生状態、設備・道具・建造物及び公衆衛生、家畜及び野生動物、栽培・収穫・包装・保管活動、発芽要件

4.質疑応答より
・FSSC22000、ISO22000、SQFなど国際規格がFSMAをカバーしているかはまだ分析していないので、現段階では言明できない
・アルコール飲料は対象外だが、みりん等調味料として扱われるものについては、現段階では回答できない
・PCQIについては順次情報がアップデートされる
・Seafood, Juiceは従来よりのHACCPが優先される。食肉・食肉製品はUSDAの管轄のためFSMAは関与しない

 

微生物検査の公定法にまつわるお話について勉強してきました

一般社団法人 神戸食品微生物科学協会主催のセミナーに参加してきました。
今回のセミナーのメインは微生物検査におけるフィルム法(特定酵素基質)と平板法の違いや有用性、問題点についてのお話しでした。

フィルム法は2004年版の食品衛生検査指針から、一般生菌数並びに大腸菌群の検査において収載されています。
これらはAOACに基づいています。
また、腸内細菌群というくくりで検出できるので、これを使うと赤痢菌、サルモネラ、病原性大腸菌が一度に検査することができます。
現在の平板法(公定法)による問題は、
大腸菌群検査で乳糖非分解菌を見つけることができない
海外の公定法との整合性は?!
一方フィルム法の有用点は
専門的知識を必ずしも必要としない
作業時間の短縮、省スペース化

質疑応答で多かったのが、やはり海外の公定法はどうなっているかについてであり、
輸出入がますます増えていく中で、相互に問題となってくる部分だと感じました。

e-食安全研究会 第40回セミナーに参加しました

今回は
「今、食品関連企業が取り組むべき喫緊の課題に対して如何に対処すべきか、その具体研究と実際について」と題して、
1.2015年FSMAの規則最終化を見据えて、最新動向とその対策実践について
2.ファシリテーションによる組織活性化実現
3.改正食品表示についての詳細解説
4.その他
・食品安全検定について
・食品開発技術者協会について
以上4つの演題でした。

1.2015年FSMAの規則最終化を見据えて、最新動向とその対策実践について
まもなく、FSMAのfinal ruleが発表されるだろうということで、
あらため、FSMAの骨子や規則の概要の説明がありました。
それで、final ruleですが、実はこの日の早朝(日本時間)に発表されていました。
final ruleはこちら
FSMA全体についてはこちら

2.ファシリテーションによる組織活性化実現
5Sというのは昔から言われてきたいるが、その説明はほとんど行動の定義になっている。
そうではなくて、考え方で5Sをアプローチすることによって、形骸化しない5Sをつくるというもの。

3.改正食品表示についても詳細解説
この春2015年4月1日に施行された食品表示法について。
施行後半年たち、内容については関係者には十分周知されているので、
話の内容は、施行にあたり課題となって残っている点、今後の課題となりそうな点を中心に話がありました。

今回聞いた話は、現在、厚生労働省がすすめているHACCPの義務化において、中小企業がHACCPを導入するためには、どうしたらいいか、どうしたら導入しやすいかのヒントになることもあり、有意義な一日でした。

大学生研究フォーラム2015 に参加しました

大学生研究フォーラム2015に参加しました。
今年のテーマは“大学教育に必要なのは「プロジェクト」か「プロジェクト学習」か”
これにそって、大学教育においてプロジェクト学習を行っている方から、事例をふまえて紹介がありました。
社会では、チームを組んでひとつのプロジェクトにあたるということが、日常的にあるため、それを学生時代から学習科目として取り組むことが盛んになっているため、授業構成など詳しく説明がありました。
またそれ以外にも、授業をどう教室外に開く・オープンにするか?ということについてのお話もありました。
私がいつも思っていることは、
教える内容は変えられないけど、教える方法は変えられる。
学生が自ら学ぼうとする状態になるように、教える方も日々進化していかなければならないと強く決意したいちにちでした。

大学生研究フォーラムの詳細はこちら

教室を社会に開く「グループワーク概論」まとめ

京都精華大学 人文学部 筒井教授担当科目「グループワーク概論」の授業が無事に終わった。
最終の授業は台風襲来とというアクシデントに見舞われて参加できなかったが、
それ以外は、ほぼ毎週授業に出席した。
そこで、この授業を通して感じたこと学んだことをまとめ、来年度のまだ見ぬCTへのメッセージにしたい。

学生の学びの成長

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この授業の目的は、チームの基盤づくり、機能するチーム、学びの共同体を創造するなかで、対人関係スキルを身につけることである。
そのスキルは、スパイラルアップしていなかなければならない。
その過程として、モジュール1、モジュール2、モジュール3がある。
モジュール1では「知る」ということを知り、モジュール2では「理解する」ということを知り、モジュール3では「相互理解、共感する」を知る。
それと呼応するのが、自己受容、他者信頼、他者貢献である。
これらをstep by stepで積み重ねていくとこにより、目標を達成することができ、学生はstudyからlearnへと転換するのである。

見学者はどのように関与すべきか

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では、見学者は学生にどう関与したらのいいのか。
一言でいえば、学びの促進作用である。
本授業において、モジュールごとに発表がある。
もちろん発表内容がいいのにこしたことはないが、この授業の目的はそこではなく、その発表内容をどうつくったかのプロセスが重要である。
そこを見極め、グループワークとしてもプロセスを学生が形成できるようにしなければならない。

まとめ

従来からある講義は、過度の安定を求めるがために、interestingでもexcitingでもinteractiveでもない。
では、interestingでexcitingでinteractiveな授業にするにはどのようにしたらいいのか。
それは学生自身が授業に積極的に関与すること、場合によっては主導権を握ることでこの条件を満たし、かつ安定するのである。
そのためには、学生に授けないといけないものがある。
それは「勇気」と「主体的な制御思想」である。
この授業を制御=コントロールできるという勇気は、先にあげた「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」という経験を積み重ねることで生まれてくる。
そして、主体的な制御思想は、CTや見学者からの作用で培われていく。
そうすることによって、カオスはカオスでなくなり、学生の学びの気持ちは大空へと羽ばたくのである。

教室を社会に開く「グループワーク概論」第14回

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いよいよ発表!

モジュール3は学生自らがテーマを設定し、活動を行いそして発表でした。
発表の内容は次の通り。
1.笑顔プロジェクト
笑顔で幸せを運ぶが目的で、活動中に、このグループワークの参加者の写真を撮っていました。そして何が起こるのかと思えば、ひとりひとりが笑顔の真逆にもつものが何かをインスピレーションで考え、、それをキャッチなコピーにしてひとりひとり紹介。
2.名刺チーム
自分を表現するため名刺を作ろうという目的のもと、メンバー各自が作った名刺を紹介。
自分の作った名刺への熱い想いを語っていました。
3.本とマンガ
読書のきっかけづくりを目的として、本とマンガの違いを分析。その結果、想像力の大切さを知ってもらうために、読み聞かせをして同じ文章を読んでも人によってイメージするもの、想像するものが違うというのを体感してもらってました。
4.ラブライブ
恋愛とは何かを知るを目的として、過去から現在までの理想の異性の好みなどをアンケート、集計して発表していました。アンケートには男女どちらかのみ記入してあったのですが、男女の違いはあったようでした。

優勝は笑顔プロジェクト!

4チームの発表の後、どこのチームがよかったか理由をそえて投票。
その結果、笑顔プロジェクトが優勝でした。
各チームには、投票用紙が渡され、書かれているコメントを熱心に読んでいました。
(これとは別に、発表内容についてもっと詳細なコメントを書くシートがあり、この内容については来週の授業で説明がある予定です)

次はいよいよ最終回

次はいよいよ15回め最後の授業となります。
15回全体を通しての振り返りがあります。
このなかで、学生自身のいかに成長したかを感じるとともに、学びの促進における触媒作用としてどれだけ関われたかを確認したいです。

 

教室を社会に開く「グループワーク概論」第13回

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ワークの仕上げと発表準備

今日は先週行ったワークの続きと来週に向けての発表準備でした。
私の参加しているチーム(読書のきっかけづくり)は、
先週の段階で、本とマンガの違いを分析したところまでできていました。
その後、学生同士でやりとりをして、上記の分析結果に基づいて何をするかを決めていたようです。
(現段階で書くとネタばらしになるので、詳細はごめんなさい)
あとは、来週の発表の準備。
発表スタイルには決まりはないのですが、パワポですることで決定。
まずは、発表全体の流れを決めて、
その後、配られていたポストイット®1枚をプレゼンの画面1枚として
何を表示していくかを書いて順番に並べていきました。
途中、これはこっちが先だよね、とか
これも入れなくちゃ。と言いながら、学生みんなで話し合いがヒートアップ(いい意味でね)
あとは、それぞれの内容を肉付けしたり、詳細を加えていかないといけないので、
それを誰がやるかを分担して終了。

いよいよ来週は発表

さて、来週はいよいよ各チーム発表。
各チームの工夫を凝らした発表が今から待ち遠しいです。

教室を社会に開く「グループワーク概論」第12回

 

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モジュール3 グループワーク始動

さて、いよいよ集大成のモジュール3のワーク開始です。
前回、4つのチームからプレゼンがあり、チーム編成を行いましたが、
欠席者いた事と、すでにここでやる!と一応決めた学生についても、やっぱりあっちの方が興味があるという学生があるかもしれないということを鑑みて、再度各チームのテーマを提示。
結果は、前回欠席者が新たに加わっただけで、早速ワークに突入。

いかにワークをすすめるか

何回も言っていることだけど、
この授業の大切なことは、アウトプットの成果物の出来が重要なのではなく(もちろんイイにこしたことはないが)、
そこに至るプロセスが大事。
着眼点は、
モジュール1、モジュール2で習ったことを生かすことができて、
グループワークの形をなしていて、
主体的に行おうとしているか 
である。

そこで、私がいるグループでは、こういう問いかけをした。
「グループワークを始める前に一番最初にしないといけない事は何?」
「ん?」
「モジュール2の一番初めにやったでしょ?Wさんモジュール2の振り返りのときに自分で発表していたじゃない」
「ええーなにやろー」
「じゃあ、モジュール2の1回目の時の資料をみてごらん?」
「これですか?」
「うん、それ。何て書いてある?」
「あーーー役割分担だーー!!」
「そう、それ!」
「そうだ、そうだった。それをやらないとだめですよね」
「うん。じゃあ役割には何がある?」
「進行役と記録役と発表役」
「その通り。じゃあ、役を決めてそれからワークををやろう」
「ハーイ」

こんな調子でまず初めに役割分担をしてからワークにとりかかりました。

私が参加しているグループは本の魅力を伝えて、読書をするきっかけづくりをするというのがテーマ。
そのためには、どうしたらいいかを、各自がもってきた、本、マンガ、ラノベを使って分析しながら話し合っていました。

発表準備に向けて

来週は、ワークの続きを行った上で発表準備をしないといけないので、
来週の授業までに各自何をしてくるかの打合せをして授業は終了。

他のグループも自分たちの設定したテーマに向けて活発に話あっていたようでした。
来週の発表準備にむけて、どんな発表スタイルがいいかな。
グループで作った感のある発表スタイルにしていきたいです。

 

読書会に参加しました

今日は、ひがしなだ健康くらぶ主催の読書会に参加しました。
毎回あれこれテーマを変えるのではなく、ひとつのテーマを深ぼりしようということで、
今年のテーマは「わかりにくさから逃げない」
課題図書は「武田砂鉄著 「紋切型社会-ー言葉で固まる現代を解きほぐす「」
各自課題図書を読んだうえでのディスカッションは次の通り。


紋切型が増えたのはtwitterが浸透してからと思う。
わかりやすい→いいね!が増える→承認欲求満足
ある程度専門的なことは読み手が学習する必要もある
等など


話は尽きず、活発なディスカッションでした。

この後、次回の課題図書の選定相談。
いくつか候補があがったので、読みやすさや入手しやすさも含めて、近々決定。
知的好奇心を刺激された素敵な土曜日でした。