芸術の秋、学問の秋。そして味覚の秋

先日、電車内の広告でみつけた、野口久光ポスター展@京都文化博物館
油絵などの絵画は見る機会があるけど、
このような自分の中で何か気づきが起こりそうな予感する展示はめったにないので、ぜひ行かなくては!と思い、
ちょうど京都に行く用事があったので、それをかねて行ってきました。
戦前から戦後にかけての映画ポスターなので、どこかで見た記憶があるなぁと思いつつ見て回り、
野口久光氏は晩年は、彼自身が造形深かったため制作に携わることになったJazzのポスターやレコードのジャケットも展示。
映画ポスターでは、いわゆる「和」の色調。普段見ているのとはまた違った色調を勉強できたかな。
こちらは特別展示なので、そのあと常設展へ。
本当はゆっくり見たかったのだけど、時間の都合で駆け足で。
また機会を作ってゆっくり見よう。
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そして、午後からは
同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース入門講座「ソーシャル・イノベーション(SI)が拓く世界」
に参加してきました。
実は、友人が現在のこソーシャル・イノベーションコースの博士課程後期に在籍しており、“こんなイベントするからきてね♪”と誘われたので軽い気持ちで参加したのですが、実はすごーく濃い内容。
このコースは、自分のなんとかしたいという思いをカタチにすることを学びます。
担当教授の冒頭のあいさつでは、コースの求める至福の追求が天国を作るにまで昇華し、さらにいっそうソーシャル・イノベーションに対する熱い思いをキャッチ。
各教員の話にはじまり、卒業生、院生がこのコースで学んだことによって、どう思いをカタチにしたか、そして院生からはどうカタチにしようとしているのかのプレゼン。
各自のもつフィールドワークが違うからこそ、学生同士の掛け算による新たな事柄の発生もあるし、聞いている私もインスパイアされる事が多々ありました。

その後は懇親会ということで、このコースの卒業生の方が経営されているお店へ。
こちらは季節とつくり手がみえるおばんざい食堂
このコースで学び、それこそ思いをカタチにしたお店です。
そういった思いのこもった美味しいお料理とお酒をいただきながら、ソーシャル・イノベーションとはとみんなで熱く語りながら過ごした秋の1日でした。
(写真はお店のおすすめの日本酒 料理はあまりの美味しさに写真を撮る間もなく、みんなのお腹のなかに^^;)
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平成25年度FCP成果報告会に出席しました。

ここ数年来、農林水産省が推進している、
フードコミュニケーションプロジェクトの今年度の成果報告会に出席しました。
内容は次の通り

第1セッションは基調講演2つ
「食料産業施策を巡る情勢について」農林水産省食糧産業局長 山下正行氏
農林水産省が食糧産業として今後どのように展開していこうとてしているかのお話
「食の信頼を再考する~信頼の見える化の取り組み~」東京大学食の安全研究センター中嶋康博副センター長
信頼とともに心配・不安がどのように伝播しているのかの研究報告

第2セッションは今年度の勉強会・研究会の活動報告
今年の研究会は次のものがありました。
・FCPつながる会議
・品質監査に関する勉強会
・消費者普及システム研究会
・輸出版展示会・商談会シート研究会
・農場と食品事業者をつなぐ研究会
・FCP地域ブランチ

第3セッションは第2セッションの報告と
農林水産省食料産業局企画課食品企業行動室長の横田美香氏から説明のあった
今後の発展方向をうけて、来年度のFCPの活動内容についてグループワーク。
これが盛り上がる盛り上がるw
枠のなかで、討議するグループもあれば、いい意味で大いに枠からはみ出すグループもあり。
いくつかのグループが発表のあと、各グループから話のでた結果を集計し、
来年度の勉強会・研究会が決められるとのこと。
来年度もますます楽しみです。

健康食品に関する勉強会に参加しました

第12回食と農の安全・倫理シンポジウム「健康食品を考える」に参加しました。
報告は次の通り。
1.「健康食品の実態と利用を考える」独立行政法人 国立健康・栄養研究所 情報センター長 梅垣 敬三氏
2.「健康食品に対する消費者のリスク認識」 京都大学農学研究科「食と農の安全倫理論」寄附講座・特定助教 鬼頭弥生氏
3.「健康食品のリスクコミュニケーション」京都大学農学研究科「食と農の安全倫理論」寄附講座・特定准教授 工藤春代氏

1.健康食品の実態と利用を考える
よく“いわゆる健康食品”という言葉が使われるし、私もよく使うがこれは、健康食品という言葉に法的定義がないから。
健康食品における健康被害は報告されており、健康食品といいつつ、無承認無許可医薬品に該当するものがある。
医薬品との併用による相互作用には注意を要する。
医薬品を摂取していなくても、ハイリスクグループ(高齢者、妊婦、乳幼児)者の利用は注意を要する。
健康食品と賢くつきあう5つのポイント
①製品販売者の情報をうのみにしない
②医薬品との違いを認識して病気の治療目的に使わない
③体調に不調を感じたら直ちに摂取中止
④必ず生活習慣の改善につなげる使い方をする
⑤健康の基本はバランスのとれた食事と運動
健康食品を摂ることよりも先に生活習慣を改善しましょう!

2.健康食品に対する消費者のリスク認識
健康食品について消費者が目にする情報は、機能性・効果に関する情報が主で、リスクが強調されることはない。
健康食品の利用の有無にかかわらず健康食品の有用性とイメージとによって、リスクの度合いを知覚している。
健康食品に関してまんべんなく情報を与えることによってリスクを知覚する構造が変わる(精緻化する)
<私の感想>情報に左右されることが多く、さらにその情報に偏りがあるのが現状

3.健康食品のリスクコミュニケーション
グループディスカッションを主としてリスクコミュニケーションモデルを作成し、それにより健康食品へのリスク認知がどうかわるかを調査。
健康食品のリスク認知として情報提供が影響することにより有意に変化があらわれた。
<私の感想>現在、食品安全リスク評価をする能力の養成に関する研究をしており、このリスクコミュニケーションモデルも含めて、検討する必要があると感じた。

今回は健康食品に焦点を当てての報告でした。
健康食品に関しては、独立行政法人 国立健康・栄養研究所で情報提供されているので、ぜひご覧ください!
https://hfnet.nih.go.jp/

Food Defenseに関する勉強会に参加しました

今日は、e-食安全研究会主催のセミナーに参加
セミナーのテーマは
<2014年フードチェーンにおける安全性・リスクマネジメント考察>
製品、施設の安全性確保から加工作業場における事故防止の実践的研究

この中で私がとても聞きたかったのは、
1.FDAがFSMA食品安全近代化法のからみでFood Defenseに非常に力をいれており、
そのためのサポートプログラムについての説明。
サポートプログラムはいくつかあるので予め勉強しておいたのだけど、
私がこれは使えるんじゃない?って思ったものと講師がオススメ!と言ったものが一致。
これは嬉しい。(一致したことが嬉しい)
なので、このおススメのプログラムを優先的にやっていくことに決定。

もうひとつ聞きたかったのが、
2.英国規格協会が出しているFood Defenseに関するガイドラインPAS96:2010の説明
具体的にどうしたらいいのかが書かれているので、要点を解説。
これはあとで原文を見ながら復習することによりしっかり身につきそう。

というわけで、2014年はFood Defense一色の1年になりそうな予感。

 

サイエンスカフェ 「周期ゼミの謎に迫る」

三省堂サイエンスカフェin京都
テーマ「周期ゼミの謎に迫る」
講師     京都大学大学院理学研究科  教授 曽田 貞滋 氏
コーディネーター       朝日新聞大阪本社 科学医療部  記者 安田朋起 氏

のお話を聞いてきました。

周期ゼミとはアメリカの東部に生息するマジシカダというセミの一群で、13年あるいは17年かけて卵から成虫になるセミを言います。
全部で3系統7種類。日本のセミと違い5月~6月の初夏の時期に現れる。
このセミがなぜ13年と17年になったのかを、セミの生き残りの知恵と地球の氷河期との関連を踏まえて説明がありました。
でも、このセミの生体についてはまだまだ研究途上で、今後解明されていくのが楽しみです。

なお、余談ですが、外国(今回の場合アメリカ)ではバッタとセミの区別ができない人が多いとか。
13年あるいは17年に1度しか現れないのなら、そうなるかもしれませんね。
私たちが接している環境は自分が住んでいるところが標準だと思いがちだけど、地球上のひとつの環境パターンに過ぎないことを改めて認識しないと思ったり。

ちなみに今年2014年と来年2015年は13年ゼミと17年ゼミが同時に現れる年だそうです。
初夏にアメリカ東部に行くと出会えるかもしれませんよ♪

 

まちづくりは術で始まり術で終わる

第6回植本祭 「アートで仕事をする!仕事人対談 series 2」 @まちライブラリー 大阪府立大学に参加。
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今回のテーマは「まちとアート」新たな関係を切り拓く。カタリストは KIITOデザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長 芹沢高志氏
もともと地域計画(都市計画よりもう少し広範囲)の仕事をされていた芹沢氏が「まちとアート」に携わることになったきっかけから今日に至るまでの過程をお聞きしました。
そのきっかけとなったのは。1989年に東京の都心のど真ん中にある、ある禅宗のお寺のプロジェクトにかかわったこと。
そのお寺の道場にてたまたまバックミンスター・フラーの展示をおこなったことが起爆剤となり、その寺とアートが生まれる(ちなみに海外では禅(zen)と現代アートの親和性が高く、海外から高い評価を得る)
その後、とかち国際現代アート展、横浜トリエンナーレ2005アートサーカスを経て、別府現代芸術フェスティバルを手掛ける。
別府現代芸術フェスティバルについては詳しく話があったのでそれを記すと、
・街に直接関与
・湧出量は実質世界第一位
・アート作品を探しながら見ながら街を探索する→星座型面的アートコンプレックス構想
・美術館のようにそれ専用に作られた空間で展示するのはラクではあるが、そういう特殊な場所に閉じ込めておいていいのか
・作品の価値というのは、それがおかれている環境も含めてその場の演出により変わる
まとめてして、まちとの関係でいう“アートは、作品などに代表されるモノではなくて、術でありワザである ということだった。

ここから先は私見だけど、
まちづくりをした結果、何がそこに残るのかを考えた時、少し前に読んだ内村鑑三の書の言葉が浮かんだ
「我々は何をこの世に残していこうか。命か、事業か、思想か。・・・・何人にも遺し得る最大遺物―それは勇ましい高尚なる生涯である」
つまり、まちづくりをした結果、後世に残すことができるのは、そのまちづくりにおいてどれだけの生涯をそこに残したかだと思う。
それが、芹沢氏のいう「術」につながる。そう最後に感じた。

さて、お話のあとは恒例の懇親会。今回は人数も20人程度でこじんまりしていたのもあり、濃い話ができた。
その中で一番興味をひいたのは、
セミナーとかで動員人数を多くするには、脳幹を刺激するのが一番!
つまり、本能を刺激されると動員人数は増える。
しかし、逆に大脳皮質で考える企画は、動員人数は多くない。
しかい、1回に5人しか来なかったとしても、その人がそれぞれ新しい5人をよび紹介するという行為を10回繰り返したら、約1000万人とつながる。
人を呼ぶ企画をすると、それがうまくいったかどうかを動員人数で判断することが多々あるが、そうではない。
いかに影響を与え、そしていかにつながるかが大事。(このあたりは、マーク・ブキャナン著「複雑な世界。単純な法則」に通じるものあり)
脳幹に刺激する企画と大脳皮質に刺激する企画とはどちらがどうというものではなく、それぞれ特異性があり、それを開催する場所や環境により選択する必要があり、実はこれが成功を握るカギとなる、
刺激を与えたい、主催者側が求めるペルソナを明確にして、レイヤーを選ぶことが大切。

そんな濃い一日。

まちライブラリーでアワビ・コンブ生産者と語る

まちライブラリー@大阪府立大学
第5回植本祭 食の台所大阪で生産者と語る 【 FOOD PRODUCERS TALK 】#series 1
室戸でアワビ・コンブの生産者と語る会に参加。
先にこのまちライブラリーのイベントの流れをいうと、
・参加者はテーマにそった本を1冊持参し、それをもとに自己紹介する(3人1組で持ち時間1人3分)
・カタリストの話
・聞いた話について感想をシェアする(3人1組 先の自己紹介とは違うメンバーで 15分程度)
・質疑応答 双方向はもちろんのこと、参加者が投げかけた問いにカタリストだけでなく、別の参加者がさらに投げかけるのもOK
・カタリストの話
・試食会 (今回はカタリストが生産者だったので)

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実際に生産されている食材並びに室戸の特産品
アワビ、マルソウダガツオ
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西山金時(さつまいも)、小夏、西瓜、びわもいただきました
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今回のこのアワビ・コンブの生産について、特記すべきところをあげると、
・室戸海洋深層水の利用と温暖化によりアワビが育たなくなった(アワビのエサとなるコンブが枯れた)のがアワビ養殖をするきっかけ
・深層水の多段活用 海藻(青のり)養殖→アワビ養殖→アワビの餌であるコンブ養殖
・アワビの殻は食べる海藻の色によって変わる

今回の参加人数は約30人。もちろんそれぞれのバックグラウンドも違うので、
自己紹介、感想シェア、質疑応答、試食会など全ての場面において、
自分にとって新たな発見のある意見を聞くことができた。

誰かが語り、それを聞く。
どんな環境でどのようなスタイルが望まれているのか。
この望まれている形が変わっていることに気が付かなければいけないなぁとも感じた。
やっぱり、
What it lacks is agility and context.
なんだよ。