日本家政学会第68回大会 

最近、コツコツとやっているアクティブラーニングについて発表しました。
テーマは、「講義と実習をつなぐ実験科目のありかた」
寒天とゼラチンの凝固作用を例にあげて、寒天とゼラチンの成分の違いから、その凝固与える影響について、実験をした結果をジクソー法により理解定着をしたことについて発表しました。
発表したポスターは次の通り

20160528 日本家政学会 

CTと見学者で作る「ラテンアメリカ経済とビジネス」第7回

第6回は仕事の都合で見学できなかったので、とんで第7回の報告です。

発表—-!

まずは前回の授業目標である「輸入代替工業化」について15のグループの中で最もよかったと思われる班のものを発表。
その後、担当教員より補足説明。
これで、きっと学生もバッチリわかったようでした。
ここで、前回までの内容は終わり、今日の授業へと次ににすすみます。

パーソナルワークのやり方を変えたよ

授業目標を達成するための第一段階であるパーソナルワークを何々について述べよという形式ではなく、段階式の設問でワンセンテンスで回答できる形になりました。(もちろんLMS)
何々について述べよだと考える自由度が高すぎるため、自分の考えがまとめきれないという欠点が明らかになったため、このように変えました。
このパーソナルワークを行ったあとにグループ話し合いをし、そのグループの内容をクラス全体でシェアし、今日の授業のポイントは何だったのかをLMSで入力。

来週はいかに。

そして今日は次の授業の課題が出ました。
ここにきってぐっと難易度アップ。
さて、脱落者が出ずかつどの程度のレベルで仕上げてくるのか楽しみです。
また、パーソナルワークの方法を変更した成果もいきたいです。

セミナー開催とデザイン思考

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今回、10-17時(間に昼休憩1時間)のロングセミナーで講師をさせていただきました。
(つまり10-17時の間、私ひとりが話す)
もともとこのお話をいただいたときに、よくあるセミナーとは違うデザインをしよう!と考え、実際に行いました。
詳細は次のとおり。

1.ニッチな内容で勝負

初め食品安全について話をしてほしいという依頼でした。
食品安全についてといっても広いので、具体的にどのような内容がいいかと主催者に問い合わせしたところ、食品安全の範疇ならばお任せしますということでした。
さて、何を選ぶか。大勢の方に来て欲しいと思うとどうしても全体に関連する内容になってしまう。でもそうすると、結局刺さらないし、話し手として他の人でも話せる内容になってします。
そこで!刺さる人には刺さる内容ですごーくフォーカスした結果選んだのは「FSMA(食品安全近代化法)」について。
そして、FSMAついては、何をしないといけないか?という話ばかりが先行しているけど、そもそもこの法律ができた背景や意図がわからないと、この法律のコンテキストが理解できないし、理解できないと実務に落とし込んだときに、手順としてどうやったらいいのか霧の中。
なので、この法律ができた背景や意図から法律の全体像を示したのちに、最も関わりのある加工食品についての規則とそれにかかわる連邦規則についてお話しました。
ただの法律の説明だけなら、翻訳家の人もできる。そうではなくて、じゃあ実際の現場ではどうなるかを事例を踏まえて説明しました。
このような内容にしたおかげで、参加者の方には喜んでいただけました(^O^)/

2.参加費支払い・資料配布

そもそもゼミナーってどうして高額か?
参加費の授受と資料の印刷&ファイルに関する経費と人件費!
これを参加者の方にちょっとお願いするだけでこれらの経費はほぼゼロに。
その分、参加費を抑える形で還元。
具体的にはどうしたかというと、参加費はpaypal
イベントサイトでの集金もあるけど、今回はクローズドな会であったため、あえてpaypalを選択。
当日の資料はクラウドにあげておいて、paypalの支払いができた人から順にそのクラウドにアクセスするためのURLを連絡。参加者はそこからダウンロード
印刷スタイルは、各自の自由で♪
それに予め資料が手元にあるというのは、予習ができる→聞きたい焦点や質問したい焦点を絞ることができる。これはセミナーの受講者の理解度を高めるには重要なこと。アナログな反転授業でもある(いわゆる学校といわれるところではあれだけ反転授業が叫ばれているのにね。。。)

3.アクティブラーニング

10-17時まで、参加者がずっと聞くというのも辛いし、そういう形式は聞いてたようで聞いていない、振り返るとわかっていたはずなのに・・・となる。そのような事態を防ぐために、モジュールごとに頭の整理やもやもや、疑問点をThink-pair-shareで行いました。
参加者の方はペアの人と話すという発散を得て考えを収束できたと思います。
さらにフィジカル的にも気分転換になったようでした。

4.オンライン同時開催

参加したいけど、遠方なので現地には・・・・という方がたくさんいらっしゃったので、オンライン同時参加開催。
オンラインでの参加の方には予めセッションを行い、当日のFAQを含めて打ち合わせをさせていただき、いざ本番!
次回にむけての改善点はいくつかあったものの、地方にいても学ぶことができる!と喜んでいただけました。

やり方はいくらでも変えられる

セミナーで集客するには?の話になると、ほとんどが内容か金額が肝!となっていくようです。
内容については、すでに書いたとおりであり、
金額の話になると、それこそコストとの戦いで疲弊するパターンが多いです。なぜそうなるのか?セミナーそのもののデザインを変えない&固執しているからです。
世界全体が変革の時代、これでうまくいってたという成功体験は忘れて、身軽に新しいことに移っていかないと。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」を感じたセミナーでした。

ちなみに当日のスライドの一部はこちら

コンサルティングとデザイン思考

どのように提示するか

ここのところ、食品産業界では色々な風が吹いていて、その中のひとつにHACCPの義務化があります。
今までHACCPを導入していない会社に対して、行政からHACCP型管理をするようにという指導が順次はいっています。
先日、そのような指導のあった会社にHACCP型管理を導入するための説明に行ってきました。
さて、今日の本題はここから。
人生の先輩方の方法や過去の導入事例からいくと、
やらなければならないことの列挙、月に1回(またはそれ以上)訪問、最終完了月日の提示、そして費用(トータル)。
こんな感じである。
実はコレをぶち破った。
どうしても変えられないのは“規格や基準で決められているやらなければならないこと”
これは仕方ない。
でも、あとは変えることができる。コンサルティングとして、やることは変えられないけどやり方は変えられる♪
さて、どう変えたか。
1.感情に訴える
2.ストーリーテリング
3.Weで語る
4.オンライン活用

こんな風に変えた

握手

1.感情に訴える
やるべきこと、やらないといけないことを頭や理屈でわかっていても、ヒトは簡単に動かない。
考えるでなくて感じる、感じてもらう。
当初のスケジュール通りに進捗していくには重要なポイント
2.ストーリーテリング
今回行うHACCP型管理の導入についてストーリーにする。
もちろん、取得したら、社会的信頼がとか得意先からとかそういうありきたりのストーリーではない。
なぜならば、これってすごく第三者目線。導入する会社の従業員目線ではない。
従業員が主人公になったらどうなるか?ゲームのタイトルだけど「リンクの冒険」をイメージしてストーリーテリングすると従業員目線になる。
3.Weで語る
経験上だが、コンサルティングの人が来て話すと、教えて指導するのは私(コンサルタント)、やるのはあなたたち(導入する会社の人たち)とYouで語る。
これではお互い共感もなければ信頼関係も成り立たない。
やはりそこはWeで語らないといけない。一緒にやっていこう!と
4.オンラインの活用
確かにかつては、現地にいって勉強会して、現地で指導してであったが、今もそうでなければならないだろうか。もちろん現地でないとできないこともある。でもそれにとらわれることもない。
現地にこだわらなければ、時間も9-17時にこだわることもない、可能性は広がってくる。

思考を変えてエキサイティングな仕事に

アウトカムは規格や基準で決められていても、そこに至るプロセスは、コンサルティングするものが自分で自由にデザインできる。
そういうデザイン思考をもたないと、結局はコスト戦争に巻き込まれ疲弊していってしまう。
そうではなくて、デザイン思考でエキサイティングな仕事にしていこう!
それを体感し提示した日だった。

EQセミナーとセレンディピティ

「EQでつなぐ大学教育と人材育成の未来」と題した講演が、京都大学百周年時計台記念館で開催されたので参加しました。

プログラム

開会あいさつ 大学生協学びと成長事業全国協議会代表理事 小林陸生
来賓あいさつ 京都大学副学長 川添信介
イントロダクション「日本におけるEQの25年と今後」 筑波大学人間系心理学域 教授 相川充
講演「How Do People Reason About Each Other」 Dr. J Mayer
講演「Why Companies Are Using Emotional Intelligence」 Dr. D. Caruso
ディスカッション「EQ白熱教室」
第一部まとめ 筑波大学人間系心理学域 教授 相川充
講演「EQ感じる力の磨き方」 株式会社EQ 取締役会長 高山直
報告「大学におけるEQ活用事例」 大学生協学びと成長事業協議会 寺澤一彦
閉会あいさつ 大学生協学びと成長事業全国協議会代表理事 小林陸生

はじめこの講演の内容を目にした時に、少し前にEQというのが流行ったことを思い出した。
ただ、EQというのは、キャッチフレーズとしての言葉で、学術的にはEI(Emotional Intelligence)というとのこと。
さらに、昨今はコレに加えてPersonal intelligenceというのもある。
ヒトは考える前にいかに感じるかが大切であり、自分の感情がわからないヒトは他人の感情もわからない。
コミュニケーションにおいて、他人の感情を知り、それに共感することがいかに大事かという話だった。

そして、セレンディピティ

さて、表題のセレンディピティが2つあった。
会場にいくと、アクティブラーニングの授業デザインでお世話になっているT先生と偶然出会う。
さらにT先生と同じスタイルでアクティブラーニングの授業デザインをされているSさんと一緒だった。
Sさんのことは前々から知っていて、かつSさんも私のことをご存知だったようで、すっかり意気投合。
講演後は記念写真撮影。これがセレンディピティその1
もうひとつは、帰宅後、本を読んでいたらその中にEQの話がでてきた(!)その本によるとEQは感情を知り、共感するだけでなく、他の行動にも影響を及ぼしているとのこと。これがセレンディピティその2
本に書かれていた詳細は読了後あらためて報告するけど、偶然と点がつながり重なりあった1日だった。

CTと見学者で作る「ラテンアメリカ経済とビジネス」第5回

ゴールデンウィークがあったため、2週間ぶりの授業でした。

グループが変わったよ。そして課題のピア・レビュー

この回から、新しい内容になるため、新しいグループでのワークとなります。
そのため、まずは自己紹介。
そのあと、ゴールデンウィークの間に出ていた課題をピア・レビュー方式の形で読んでいき、各自が自分が抜けていた視点やまとめ方について、他者から学ぶことを目的としています。そして最後にグループ内で一番よかったと思うものにチェックをいれました。
課題は2種類あったので2種類とも上記の通りワークを行い、その後これからしばらく続く輸入代替工業化へと

今回のモジュールの核心にせまるためのギャラリー方式

じつは上記の課題は、今日から学び輸入代替工業化と深く関係があります。
そのため、この課題、反転授業の内容を理解したうえで、輸入代替工業化とは何かを模造紙に図解。
といってもすぐに出来るわけではないので、まずは各自で輸入代替工業化の説明を考え、それをグループ内で出しあい話し合った結果を図解しました。
各グループ、図解できたら、今度はギャラリー方式で、全グループ15グループ分を見て、輸入代替工業化としてポイントが漏れる事なくかけていてかつわかりやすくまとめられているものに投票。

そして、一番投票数が多かったグループは、その図解をもとに輸入代替工業化について説明をしました。

さて、輸入代替工業化の説明は、投票数が1番多かったグループを含め、全てのグループは出来ていたのでしょうか?

図解は来週へと続く・・・・

これについては、各グループの結果を担当教員の長谷川先生が精査し、来週の授業でフィードバックされます。
結果はいかに?!

バウンダリースパナーという生き方

Crossborder

我らは越境者

友人のSさんとはお互いに相手を“越境者”と呼んでいます。
どこに行ったとかこんな本を読んでいるという話を聞くたびに、
相手の専門分野を知っているため、それとは関係ない、しかし興味深いものをみせられたときにいつも、また越境してる!と敬愛の意味をこめて言ってます。

キャリア形成、今・昔

従来の日本のキャリア育成においては、自分の専門性を高めていった上で、他の分野の視野を広めていく形でした。しかしながら、私たちの生活はどの場面を切り取っても、ひとつの領域だけが関与しているわけではなく、複数の領域の相互作用で成り立っています。さらに、様々な人たちの協働で物事をすすめていく現代においては、核となる専門性をもったうえで、他の専門性をもつ人をつなぐ・つながっていく横棒をもつ人材になる必要があります。複数の人が協働するときには、その両方を理解し、「通訳」しつないでいくことができてこそ、協働は成功へと導かれていきます。
このような人や行動様式を経営学の用語からバウンダリースパナーと言われ、日本語では越境人材とも言われています。

今の越境

私自身の振り返ってみると、
食品安全と教育とを繋ぎ、
食品安全という枠組みのなかで、日本とアメリカをと繋いでいます。
そして、それぞれを繋いだあとも、双方を行ったりきたり、
つまり、領域Aと領域Bを行き来することにより、協働での効果はもちろんのこと自分自身のスキルアップにもつながっています。
かつて、ある人が、自分自身のキャリア形成の際に、年齢を重ねるごとに、自分の専門性から離れた場所に点をおくことによってキャリアの面積を広げるという話をされていました。
これも、上記でいうバウンダリースパナーと同様のことなのです。

バウンダリースパナーとして

そういわけで、今年度もあちこち越境し、繋ぐ繋げるヒト・モノを実現しつつ、
バウンダリースパナーとしての未来図を描くことを再認識した今年のゴールデンウィークの最終日でした。

(写真はAPECよりお借りしました)

Google フォームで採点して労力を減らそう

教鞭をとっている学校の授業での振り返りにgoogle フォームを使っています。
これを使うと、集計やグラフ化を自動的にしてくれるので、労力いらず。
そんな話をしていたら、何人かの方から教えて~と話があり、OJTで作り方を教えていました。
すると、ある方から「これって採点もできたらラクだよね」って話になり、
では、Google フォームを使った採点について教えたので、その内容をまとめておきます。

Google フォームを使って採点する

1.Google フォームで問題を作成
正解か否かを文字数字で判別するので、選択問題の方がふさわしい(穴埋めでもできるが一言一句合致してないと誤答となる)
2.実際のフォームの表示をクリックし、正解を入力して送信する
3.学生にフォームから回答を入力させる。
4.回答はスプレッドシートに一覧になって表示されるので、このスプレッドシートを開く
5.スプレッドシートのアドオンから”Flubaroo”をインストール
6.インストールができたら、再度アドオンを開くとFlubarooが表示されているので、これを選択し、Grade Assignmentを選択する
7.Flubarooから採点に関する事柄を聞かれるのでそれらについて回答する。
(1)聞かれる内容は、除外質問の有無、生徒を特定する情報、解答キーと得点ポイント
(2)正解のキー指定(2で正解を入力しているのでこれが一番最初に表示されるからこれを選択する)
8.これらの処理が終了すると自動的に採点され、Gradeという名称の別シートに結果が作成される。
正答率が60%以下の設問はオレンジ色の背景になり、正答率が70%を下回った生徒は赤字で示されます。なお、この生徒各自の正答率の設定は、Flubaroo→Advanced→Advanced optionで50%~95%まで5%刻みで変更することができます。

採点で苦慮しているみなさん、ぜひお試しあれ。

 

 

万巻の書を読み、万里の路を行く

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明の末期の文人、董其昌の言葉「万巻の書を読み万里の路を行けば自ずと胸中に自然が映し出ようになる」をなぞり、「万巻の書を読み万里の路を行く」を座右の銘とした富岡鉄斎の書画展が兵庫県立美術館で開催されており、会期修了になんとか間に合って行ってきた。

富岡鉄斎の書画には全て、「賛」といわれるものが書かれており、この書画は何を読んで描くことになったのかの説明がある。そして賛のない画は画でないとの考えを持っていた。
その言葉の通り、そして座右の銘のとおり、富岡鉄斎は本に入り本から出て、書画に行った。
そして昨今のひらめきやインスピレーションについてふと思った。

ひらめきやインスピレーションが本当に素晴らしのか。
そして、そこにあるオリジナリティは立派なものなのか。
型破りという言葉がある。これはそもそもの型を熟知しマスターしたものがそれを破ることから型破りと言われている。だから、そもそも型のないところに型破りはない。
それと同様に、最近見聞するひらめきやインスピレーション、オリジナリティは自己満足の世界ではないのだろうか。
さらに、書画ごとの「賛」である。
私たちは日々有形無形のものを生み出しているが、そこには「賛」にあたるものがあるのだろうか。
ちっぽけな自己満足はやめて、万巻の書と向き合うことにこそ、万里の路を行く「賛」を知ることができ、そのように生きていかないといけないことを鉄斎の書画は語りかけていた。

2016年4月はこんな一週間でした

●授業デザインに関する教育研究
今年度は関西大学にて、科目は「ラテンアメリカ経済とビジネス」
グループワークにおける問題点に関する研究をここで行うことに。

●監査
いわゆる都道府県版HACCPの監査、滞りなく終了し認証取得へ

●パワポだけで作る動画作成、編集講座
反転授業や授業内での講義に使う動画作成の講座@オンラインを実施
好評のうちに終了。さらにパワーアップして夏バージョンも行う予定

●読書

楊家将の続編と言われている「血涙」上下

血涙(上) (PHP文庫)
北方 謙三
PHP研究所
血涙(下) (PHP文庫)
北方 謙三
PHP研究所

 

TOCfEで使われている3つの道具の入門編

考える力をつける3つの道具
岸良 裕司 きしら まゆこ
ダイヤモンド社

 

中島敦の隠れた名作、狼疾記

●中国語
停滞(´;ω;`)
5月も難しそうだから、6月より立て直し

●自分の学び
4/17 質問づくりのワークショップに参加

●出かけたところ
4/10 京都大原へ 街中より遅れて桜が開花。満開で綺麗でした。三千院、寂光院
4/23 姫路城へ あさイチに行ったおかげで待ち時間なくゆっくり見学できた!

●2016年5月の予定
5/22 FSMA(食品安全近代化法)に関するセミナー講師
5/27、28 日本家政学会ポスターセッション
関西大学商学部授業見学(~7月) 見学者の新たな位置づけとルーブリック作成(授業デザイン設計)
その他、HACCP構築のための初回訪問等(4月の予定が延期になったため)