FSMA(食品安全近代化法)の中のHARPCに関する最終規則についてお話ししました

Seven-Elements-of-HARPC-v1

PCO微生物制御研究会、第37回研究会でFSMAの中のヒト用食品に関する最終規則についてお話ししました。
話した内容は次の通り。

Final Rule:Current Good Manufacturing Practice and Hazard Analysis and Risk-Based Preventive Controls for Human Food
FSMA(Food Safety Modernization Act : 食品安全近代化法)は、
アメリカのおいて、国際的な食品安全問題や大型食中毒の発生などの背景をうけ、2010年に成立しました。そして、このたびこの中の規則のひとつである、
Current Good Manufacturing Practice and Hazard Analysis and Risk-Based Preventive Controls for Human Food (ヒト用食品に対する現行の食品適正製造規範と危害分析およびリスクに基づいた予防コントロール)に関する最終規則が2015年9月出ました。
この最終規則の重要要件のうち、「危害分析とリスクベースでの予防コントロールを含む食品安全システムを確立し、実行する必要がある」というところにフォーカスして具体的に説明しました。

●HARPC
この最終規則の規則名になっている「Hazard Analysis and Risk-Based Preventive Controls」は通称HARPCといわれており、食品安全を予防コントロールという観点、つまりFood Defenseも範疇にとらえた食品安全計画の作成が求められています。
一方従来から言われているHACCPは通常の作業における工程管理としてとらえており、意図的に食品を汚染させることまでは求められていません。
では、Food Defenseで言われている意図的汚染とは?
汚染のタイプ、発生する過程、方法・手段、汚染物質(危害)の種類、セキュリティ、そしてこれらにどのようにアプローチして考えるかについて具体的に例を挙げていきました。
さらに、計画を立てて実行したら、それを検証しなければなりません。
今回、予防コントロールの検証方法についても言及されており、これについても見直しが必要となってきます。
さらに、汚染のタイプとして一般的には、相手に危害を加えるというのが大半なのですが、最近は加害者が経済的獲得を動機として起こすことも危害として考えなければならなくなってきています。

●日本の動向
日本においては、2014年5月12日厚生労働省通知「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針」の中で、HACCP導入型基準を新たに設け、2020年を目標にHACCPの義務化にむけて進んでいます。しかし、これはあくまでも上記でいうところのFood safetyでの範疇でしかありません。
奇しくも2020年は東京オリンピックが開催される予定になっています。その時、海外から参加される選手団に提供される食事はどこで作られているものをIOCは選ぶでしょうか。
HACCPは当然のこととし、これから新たに取り組む施設は、当初からHARPCを念頭にいれて構築した方がベストかもしれない。
そのようなことを感じました。

 

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