量の観点なしで「危険!」とか「毒!」とか言わない!

毒か安全かは量で決まる

「毒か安全かは量で決まる」
これは、スイス出身の化学者、パラケルススの言葉で、
どんな物質でも、その量により毒にもなり安全にもなると言っている。
まさしくその通りであって、量の観点なしでどうのこうの言っても無意味である。
特に食品の安全性については量で決まることは明らか。
食品の安全は量の問題

ビタミンなどは不足すれば欠乏症になるし、摂り過ぎるや過剰症や健康リスクになることを知っている人はたくさんいると思う。つまり、これも量の問題である。
これを化学物質についてちょっと専門的に書くとこうなる。
安全と危険は連続している

ADI:人が一生涯にわたり毎日摂取しても健康上への影響がないと推定される化学物質の一日あたりの最大摂取量
ARfD:人がある物質を24時間または短時間経口摂取した場合に健康に悪影響を示さないと推定される一日当たりの摂取量

このように、量によって危険か否かと言える。
だから、水だって、塩だって、一定量を超えたら「危険」であり、健康リスクがあるし、
化学物質も、摂取した食品に含まれている量がADIより低ければ問題ない。
(実際、基準はADIよりはるかに低い値で設定されている)

 

食品安全リテラシー

そして、ときどき「物質Aが基準の〇倍!」みたいな報道を見かけるが、その時はこの表を思い出して欲しい。
その基準の〇倍が横軸のどこに相当するかだ。
発見された物質Aが含まれていたのが食品であった場合、例えばADIに相当する量を食べるとしたら、1日にどのくらいの量を食べないといけないのか?そしてそれが現実的な数字として食べられる量なのか。
SNSで騒ぐ前に、これらのことをよーく考えよう。

正当に怖がる大切さと難しさ

寺田寅彦氏の言葉で
ものを怖がらな過ぎたり、怖がりすぎたりするのはうやさしいが、
正当に怖がることはなかなかむつかしい。
というのがある。
確かに、現代においてリスク認知が難しい環境であるのは理解できるが、
大切なことは、理解しようとする行動や考えである。

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