動画作成アドイン Office Mix

office mixとは、わかりやすくいえば、PowerPoint用の無料アドインソフトで、
動画作成ができるアドインです。
スライドとただ単に動画ファイル形式で保存するというわけではなく、
スライドに手書きで〇や下線を引くという部分プラスして動画にして保存できます。
なので、ほぼ準備完了していた授業のスライドに、この機能を付加させているところです。
これで、スライドを見せて話している時に、指し棒やレーザーポインタで指ししめす必要もなく、
また、パワポのアニメーションを使う必要もなく(このアニメーション機能が適切であるとは限らないし)
そして話すことに集中できるのではないかと予測しています。
実際にやったらどうなるか。楽しみ☆

食中毒統計の見える化

毎年、厚労省から食中毒統計のデータが公表されている。
このデータは病因物質、原因食品や患者数まで、細部にわたったものとなっていて、よくみると、地域による発生内容の違いや全く減少していないものもある。
そこで、これを見える化してみた。
都道府県別の発生総件数と人口百万人当たりの発生件数を表示してある。
青色が発生総件数。星印が人口百万人当たりの発生件数。どちらも、数値が大きくなるほど、色のグラデーションが濃くなっている。
星印の下の数字は人口百万人当たりの発生件数。ちなみに全国平均は7.7
各都道府県のところをクリックすると、そこでの発生内容の詳細がわかる。
これをみると、自分のところの都道府県ではどの病因物質に力をいれないといけないかがよくわかる。
各地域において、特異的なものがないかを見極めて、有効に活用できたらと思う。
今後データを増やしていって、バージョンアップを図っていきたい。

量の観点なしで「危険!」とか「毒!」とか言わない!

毒か安全かは量で決まる

「毒か安全かは量で決まる」
これは、スイス出身の化学者、パラケルススの言葉で、
どんな物質でも、その量により毒にもなり安全にもなると言っている。
まさしくその通りであって、量の観点なしでどうのこうの言っても無意味である。
特に食品の安全性については量で決まることは明らか。
食品の安全は量の問題

ビタミンなどは不足すれば欠乏症になるし、摂り過ぎるや過剰症や健康リスクになることを知っている人はたくさんいると思う。つまり、これも量の問題である。
これを化学物質についてちょっと専門的に書くとこうなる。
安全と危険は連続している

ADI:人が一生涯にわたり毎日摂取しても健康上への影響がないと推定される化学物質の一日あたりの最大摂取量
ARfD:人がある物質を24時間または短時間経口摂取した場合に健康に悪影響を示さないと推定される一日当たりの摂取量

このように、量によって危険か否かと言える。
だから、水だって、塩だって、一定量を超えたら「危険」であり、健康リスクがあるし、
化学物質も、摂取した食品に含まれている量がADIより低ければ問題ない。
(実際、基準はADIよりはるかに低い値で設定されている)

 

食品安全リテラシー

そして、ときどき「物質Aが基準の〇倍!」みたいな報道を見かけるが、その時はこの表を思い出して欲しい。
その基準の〇倍が横軸のどこに相当するかだ。
発見された物質Aが含まれていたのが食品であった場合、例えばADIに相当する量を食べるとしたら、1日にどのくらいの量を食べないといけないのか?そしてそれが現実的な数字として食べられる量なのか。
SNSで騒ぐ前に、これらのことをよーく考えよう。

正当に怖がる大切さと難しさ

寺田寅彦氏の言葉で
ものを怖がらな過ぎたり、怖がりすぎたりするのはうやさしいが、
正当に怖がることはなかなかむつかしい。
というのがある。
確かに、現代においてリスク認知が難しい環境であるのは理解できるが、
大切なことは、理解しようとする行動や考えである。

ちゃんと見てないグラフにポチっとしない!

グラフの見方、作り方

昨日、温暖化なんかしてないじゃん!というコメント&グラフがシェアされた。
シェアされたグラフはこれ↓
気温だめじゃん

私も、これは・・・orzと思っていたら、
こちらで、もっと縦軸をつめないとだめじゃんっといって、
縦軸を詰めて表示されたグラフがシェアされていた。
そのグラフはこちら↓ もともと掲載されていたサイトはこちら
gn-20140922-11

 

こうすると、わかりやすくはなっているけど、
気温変動とか価格変動は単年や単月の点をつないだ折れ線グラフでは全体の動向が見えにくい。
よって、このようなデータを扱うときは移動平均をとる。
それで、東京都の8月の平均気温の移動平均のグラフがこちら↓
東京8月平均気温

はい、これで見やすくなりました&気温が上がっていることがわかります。

結論

もともと、気温は上がってないと提示した方がどういう意図かはわからないけど、
縦軸の目盛りの取り方で恣意的に見せることができます。
また、先にも挙げたように、変動の激しいものを長期間にわたって動向を見る場合は、移動平均をとるのがベスト。
そして、今回は折れ線グラフなので、縦線の原点をゼロにしていませんが、棒グラフでこれをするのはNG
ときおり、あたかも差異があるように棒グラフの縦軸を操作していることがあるので注意。
そして何よりも、よく見ないでグラフにいいね!やシェアしないように。
“私、数学リテラシーがないから”と宣伝しているようなものですよ!

ジャーサラダはフードテロ?!

世間では、少し前からジャーサラダというものが流行している。
どのようなものかわかりやすくいうと、
高さのあるジャムのような瓶に野菜を詰める→保存する→食べる
というものである。
瓶が透明であるため、何層にも積まれていく野菜は見た目に美しく、食欲をそそる。
しかし、その一方で食中毒の問題もある。
食中毒を引き起こす微生物には大きくわけて2種類ある。
ひとつが、増殖するために酸素を必要とする微生物(以下、好気性菌とする)
もうひとつが、増殖するために酸素を必要としない微生物である(以下、嫌気性菌とする)
私たちが日常生活で、あ、腐って嫌な臭いがしてる、ぬるぬるしてる、カビが生えているなどよく遭遇するのは、好気性菌が増殖した結果である。
この場合は、私たちの五感で食べる前に異常を感じることができる。

しかし、ジャーにビッチリ野菜をつめ、場合によってはオイルを入れたりする。そして蓋をする。
この蓋は食べるまで開けない。
こうすると、酸素のない嫌気性の状態が作られる。
この状態で増殖するのが嫌気性菌であるボツリヌス菌である。
ボツリヌス菌は増殖する過程で毒素を産生し、この毒素によって健康被害=食中毒が起きる。
そして、この毒素は自然界で最強の毒素と言われている。
どのくらい最強かを、体重60kgに人間の致死量で表すと、


ヘビ毒(タイガースネーク)0.6 mg、
フグ毒は0.03 mgである。
ボツリヌス毒素は0.00006 mg(一億分の六グラム)→約500gで地球上の全人類滅亡


今年の4月にアメリカでは、家庭でつくった野菜のビンづめが原因でボツリヌス菌による食中毒が発生し、1名が死亡している。

もちろん、ボツリヌス菌が増殖するような環境でない場合は、一般生菌が増殖しつづけている。
五感で感じるには相当数の菌数になっているわけで、市販されている加工食品と比較すると、ありえない数値だったりする。
よって、決して作り置きのできるものではないということを念頭におき、作ったらすぐ食べるで上手に楽しんで欲しい。

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写真はCDCより