実験ノートとは

私にとって実験する上で実験ノートにその過程や結果を記録することは当然だと思っているのだけど、
昨今の学生はそうでもなく、実験する→記録する→レポート作成という流れに支障が出ているのを如実に感じたので、昨年度から、“強制的に”実験ノートに記録させて、最後の授業の際に回収して中身を精査し評価点に加味している。
この実験ノートの何を書くかについては、北里大学の野島先生が上手にまとめられているので、これを参考にさせてもらっている。
ところが、STAP細胞の論文問題から端を発し、とうとう実験ノートがどうなったかという話にまでなっている。
ということで、いかに実験ノートが大切かを今年も熱く話すつもり。
実験ノートに何を記載するかをちょっとだけ説明。
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日時や行った実験は当然のこと。
例えば、硝酸銀滴定法でうす口醤油の塩分を測定する実験をしたとする。
硝酸銀溶液で滴定、滴定誤差は最大値―最小値=0.05ml以下
誤差範囲に入った滴定3回を平均して塩分値を求める
そうすると記録は
1回目 ビュレットの最初の目盛り 0    滴定終了時の目盛り 7.52       滴定値 7.52-0=7.52
2回目 ビュレットの最初の目盛り 7.52  滴定終了時の目盛り 15.02     滴定値 15.02-7.52=7.50
3回目 ビュレットの最初の目盛り 15.02 滴定終了時の目盛り 21.82     滴定値 21.82-15.02=6.80
4回目 ビュレットの最初の目盛り 0    滴定終了時の目盛り 7.84   滴定値 7.84-0=7.84
5回目 ビュレットの最初の目盛り 7.84  滴定終了時の目盛り 15.39  滴定値 15.39-7.84=7.55
上記の誤差範囲の中に納まるのが1回目、2回目、5回目になるので、
この数字のところに○やチェックあるいはマーカーで印。逆に不要な数字を二重線で消すかなど3つを選択した形跡が必要。
そして3回滴定した平均値を算出するための計算。
その結果を授業で与えらえた式に当てはめて計算。
これらがぜーーーんぶ書かれてあってやっと実験ノートに記録したといえる。
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なので、
実験ノートがきちんと書けていない→実験に参加していない(座っているだけ)
実験ノートがきちんと書けていないのにレポートは書いている→誰かの丸写し(反則!)
ですよ。