ギョーカイというバカの壁

ギョーカイと言っても、世間でよく使われているギョーカイの意味ではなく、ある特定の商品を作っている業界という意味。

先日、ある食品工場の監査に行き、このままでは事故・自主回収発生の可能性があると判断したので、
問題点を指摘してどのように対策をとればいいかアドバイスをした。
その時言われたのが、
「うちのギョーカイでは・・・・」のひとこと。
ギョーカイでの決まり事や暗黙のルールが法律やグローバルスタンダードを順守し、より先行しているのなら、それはそれでOKであるし問題ない。
しかし、得てしてギョーカイの常識≠法律・規制・グローバルスタンダート なのである。
きっと半世紀前はギョーカイの常識≒法律・規制だったのだろうけど、
世間の変化に業界の常識がついていってないのである。
これこそがバカの壁である。

わかりやすく丁寧に問題点を指摘していることに対して、問題意識がたとえその時初めて芽生えたとしても、その気持ちがあれば、バカの壁は崩れる。
しかし、指摘されたことに対して問題意識を持たず、いやそれ以上に拒絶するならばバカの壁は高くなる一方である。

この壁の存在が影響するのは、工場の食品安全に関することだけではない。
会社の経営にまでその壁は影響している。

壁の中で籠城するのか、壁を壊して外の世界を見るのか。
まずは自分の中にある壁に気が付くことがカイゼンの始まり。
そんなことを感じた監査だった。