第3回神大・東大共催フォーラム「グローバル化経済にみる我が国の食の安全と農業の行方」講演を聞いてきました。午前の部

今年もやってきました。
神戸大学大学院農学研究科食の安全・安心科学センター、東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター共同共催フォーラム。
会期は9月13日(金)~9月14日(土)だったのですが、13日は関西イノベーション国際戦略総合特区の見学に行ったので、今年は14日のみの参加となりました。
まずは午前中のプログラムと内容は次の通り。(敬称略)
「グローバル化経済における食と農」
中嶋 康博(東京大学大学院農学生命科学研究科 農業・資源経済学専攻 教授)
私たちの住んでいる社会をオイルショック以前、オイルショック~バブル期、バブル期以降と大きくわけて
その時期に食やその消費がどのように変遷してきたら、そしてなぜ自給率は下がったのかを解説しつつ、
今後の日本の「農」の分野での輸出の可能性を考察されていました。
実際に輸出にこぎつけるまでは数々のハードルがあるようです。

「わが国の食料・農業・農村をめぐる事情」
天羽 隆(農林水産省大臣官房 政策課長)
農業政策の現状を国内状況のみならず世界の状況について説明。
そして農業輸出で成功しているオランダの農業について。
この時演者の方はちらっとしかふれていなかったのだけど、
オランダが現在の農業輸出国になった背景に海運があります。
ロッテルダムは15世紀から続く伝統のある港ですが、戦争でドイツ軍の爆撃をうけて多大な損害を被りました。
それが逆に幸いして、港を復活させるときにコンテナリゼーションが広まり始めて時期でもあり、それにあわせて設計・開港したことも貿易国として成長していった一因でもあります。
(詳細は先般読了した、マルク・レビンソン著「コンテナ物語」に記載されております)
四方を海に囲まれた日本も海運を重視すべきであり、農業の輸出だけでなく防災のためにも必要だと感じています。
少し話がそれました(汗)
オランダの農業のもうひとつの側面としてシリコンバレーならぬフードバレーの紹介がありこれの日本版を作るにはどうすべきかということも挙げられていました。
そして最後に、現在の農林水産省が進めている「攻めの農林水産業」①生産現場の強化 ②需要のフロンティアの拡大、③バリューチェーンの構築という3つの観点からお話がありました。
「グローバルな農水産物原料調達と品質保証-サンリーグループの取り組みと課題-」
冨岡 伸一 (サントリービジネスエキスパート株式会社 品質保証本部 品質保証推進部技術顧問)
日本国外から原料を調達する時、どのようなしくみで何に注意しなければならないかというお話でした。
また危害を予め予測するにはどうすべきかなど実務レベルのお話をお伺いすることができました。