なぜ“ひょうたん”は食べられないのか?

2013年7月4日、大阪府下にある小学校で理科で栽培したひょうたんを食べて食中毒になったという報道があった。
最近、有害植物による食中毒事件が後を絶たないが、今回はひょうたんについてまとめてみた。

○ひょうたんはなぜ食べられないのか
ひょうたんを含むウリ科の植物は世界各国にあり、長年の歴史の中で食用に適する品種を選択してそれを栽培し増やしてきた。一般的に食用されているウリ科の植物としては、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、ゴーヤ、メロン及びすいかなどがある。(きゅうり、かぼちゃ、ゴーヤ、メロン、すいかは中国語で書くと瓜の文字がつくので、ウリ科の植物であることは一目瞭然)
そのため、食用に適してない品種つまり観賞用の品種は食用することができない。なぜならば、観賞用の植物にはククルビタシンという成分を多く含んでいるからである。
干瓢の原料となるゆうがおはひょうたんと同一種ですが食用に改良されています。

○ククルビタシンとは?
ククルビタシンはウリ科特有のステロイドの一種で、嘔吐と下痢を伴う重篤な胃及び腸不全を引き起こす可能性があり、非常にまれに死亡に至るほどの食中毒を招くことがある。また、ゴマノハグサ科(例えば、オオバコ)に含まれる苦み成分でもある。ククルビタシンは四環式テルペノイドのグループに属しており、40種類の種々のククルビタシンがあり自然に産生する。これらの苦み成分は、昆虫の攻撃から植物を保護し、同時に昆虫のステロイドホルモンに拮抗作用し、それらの成長を阻害すると言われている。

○ウリ科の植物(野菜)を食べていつもより苦いと思ったら?
無害のウリ科植物は、無味又は甘味がある。もし、食べてみていつのより苦いと思ったら食べずに吐き出すこと。まれに干瓢の原料であるユウガオに高濃度でククルビタシンが含まれており、これを食して食中毒が発生した事例が報告されており、要注意である。

○食用種ならどこで栽培されていても大丈夫?
また、注意すべきは、特に趣味の菜園で栽培されている場合又は他のヒトから提供された場合である。多くの菜園では食用のみ栽培しているのか、それともと観賞用と一緒に栽培しているのか不明である。さらに、仮に食用種のみ栽培していたとしても、自然に観賞用と交雑が起こる可能性がある。採取された種子により、翌年には苦味のあるものができる可能性がある。

素人判断は避け、誤食による食中毒から身を守りましょう。

 

※2014年7月に発生したひょうたんによる食中毒をうけて一部加筆訂正しました