じゃがいものソラニンによる食中毒がなぜこんなに頻繁に発生するのか

また、小学校でじゃがいものソラニンによる食中毒があったようです。
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結論からいうと、じゃがいもの皮や芽の部分には、ソラニン(配糖体アルカロイド)が含まれているので、芽は取り除いて皮はしっかりむきましょう。
未成熟のいもは特にアルカロイドの含有量が高いので食べないこと。
ソラニンは化学物質であり、加熱しても変化しません。食中毒予防三原則で「つけない」「ふやさない」「やっつける」というのがありますが、これは細菌性食中毒をターゲットにしていわれている標語であり、ソラニンを含む化学物質には該当しません。

では、なぜこんなにじゃがいものソラニンの食中毒が頻発しているのか?
発生事例をみていると、理科の実験でじゃがいもを栽培→家庭科の実習でそれを利用する
というのが見受けられます。理科の実験でじゃがいもを栽培するのは問題ないですが、それを家庭科の実習で使うのはいかがなものか。あまりにもリスクが多きすぎる。(後述にあるが、内閣部食品安全委員会から文科省への働きかけも必要)
そして、もうひとつ。これは先日の内閣府の食品安全委員会モニター会議の席上で出ていた話だけど、もったいないから野菜の皮も捨てずに食べましょう!というのも多少なりとも影響しているようで。もちろん、食べてもいいものもあるけど、じゃがいものように食べてはいけないものもあるということを各自が認識しなければなりません。

実は、じゃがいものソラニンだけでなく、本来食べてはいけないものを知らずに・間違えて食べてしまって食中毒になったという事例を最近目にします。
例えば、アジサイの葉 ニラと水仙と間違えて  など。
むやみやたらに、自生しているものをとってきて食べるのは非常に危険。

食中毒は細菌性やノロウイルスに代表されるウイルスが原因だけではありません。食中毒になる可能性のある物質は自然界にたくさんあります。
なお、平成24年度食中毒統計(厚労省)によると、
細菌性 患者数5964名、死者8名
植物性自然毒 患者数218名 死者2名

じゃがいものソラニンだけでなく、自然毒について見直し考え直すきっかけになればと思います。