まちづくりは術で始まり術で終わる

第6回植本祭 「アートで仕事をする!仕事人対談 series 2」 @まちライブラリー 大阪府立大学に参加。
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今回のテーマは「まちとアート」新たな関係を切り拓く。カタリストは KIITOデザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長 芹沢高志氏
もともと地域計画(都市計画よりもう少し広範囲)の仕事をされていた芹沢氏が「まちとアート」に携わることになったきっかけから今日に至るまでの過程をお聞きしました。
そのきっかけとなったのは。1989年に東京の都心のど真ん中にある、ある禅宗のお寺のプロジェクトにかかわったこと。
そのお寺の道場にてたまたまバックミンスター・フラーの展示をおこなったことが起爆剤となり、その寺とアートが生まれる(ちなみに海外では禅(zen)と現代アートの親和性が高く、海外から高い評価を得る)
その後、とかち国際現代アート展、横浜トリエンナーレ2005アートサーカスを経て、別府現代芸術フェスティバルを手掛ける。
別府現代芸術フェスティバルについては詳しく話があったのでそれを記すと、
・街に直接関与
・湧出量は実質世界第一位
・アート作品を探しながら見ながら街を探索する→星座型面的アートコンプレックス構想
・美術館のようにそれ専用に作られた空間で展示するのはラクではあるが、そういう特殊な場所に閉じ込めておいていいのか
・作品の価値というのは、それがおかれている環境も含めてその場の演出により変わる
まとめてして、まちとの関係でいう“アートは、作品などに代表されるモノではなくて、術でありワザである ということだった。

ここから先は私見だけど、
まちづくりをした結果、何がそこに残るのかを考えた時、少し前に読んだ内村鑑三の書の言葉が浮かんだ
「我々は何をこの世に残していこうか。命か、事業か、思想か。・・・・何人にも遺し得る最大遺物―それは勇ましい高尚なる生涯である」
つまり、まちづくりをした結果、後世に残すことができるのは、そのまちづくりにおいてどれだけの生涯をそこに残したかだと思う。
それが、芹沢氏のいう「術」につながる。そう最後に感じた。

さて、お話のあとは恒例の懇親会。今回は人数も20人程度でこじんまりしていたのもあり、濃い話ができた。
その中で一番興味をひいたのは、
セミナーとかで動員人数を多くするには、脳幹を刺激するのが一番!
つまり、本能を刺激されると動員人数は増える。
しかし、逆に大脳皮質で考える企画は、動員人数は多くない。
しかい、1回に5人しか来なかったとしても、その人がそれぞれ新しい5人をよび紹介するという行為を10回繰り返したら、約1000万人とつながる。
人を呼ぶ企画をすると、それがうまくいったかどうかを動員人数で判断することが多々あるが、そうではない。
いかに影響を与え、そしていかにつながるかが大事。(このあたりは、マーク・ブキャナン著「複雑な世界。単純な法則」に通じるものあり)
脳幹に刺激する企画と大脳皮質に刺激する企画とはどちらがどうというものではなく、それぞれ特異性があり、それを開催する場所や環境により選択する必要があり、実はこれが成功を握るカギとなる、
刺激を与えたい、主催者側が求めるペルソナを明確にして、レイヤーを選ぶことが大切。

そんな濃い一日。